生活改善のノウハウ

【書籍紹介】心地よい暮らしに必要なのは「減らす」ではなく「自分に正直」

2022年3月、とある生活改善関連の書籍が発売されました。

その書籍とは、好きなものに囲まれて、小さく豊かに暮らすシンプリストのTommy氏の「シンプリスト生活」です。

ちなみにシンプリストとは、一見、モノはミニマリストのように少ないけど、モノの持ち方に偏りがあり、自分の「好き」に特化したライフスタイルです。

今回の記事ではTommy氏の著書「シンプリスト生活」を紹介します。

この本のテーマはズバリ「世界で一番快適な暮らし方」です。

この記事では、理想の暮らし方、理想の働き方を追求し続けてきたTommy氏が考える「日々を心地よく」生活するための、モノや時間、インテリアについての考え方から、それらを整える具体的な実践方法に至るまで、ライフとワークを整理した考え方を知ることができます。

カモネギ

人の暮らしぶりを知り、いいなぁと思った部分を取り入れてみましょう!

世界で一番快適な暮らし方とは

突然ですが、みなさんに質問です。「世界で一番快適な暮らし方」って聞くとどんなイメージがありますか?

  • 家事をしなくてすむ、スマート家電を駆使した生活?
  • 家事は全てお金で解決する生活?
  • 実家に戻って、自分の好きなことだけをする生活?

と、嫌なことは自分でやらず、なるべく自分の好きなことだけをする暮らしをイメージする方は多いと思います。もしくは、お金がある人は家事代行サービスなどを使い、自分のやりたくないことを人にまかせ、自分の好きなことに時間を費やすことで、快適な暮らしを実現されてたります。確かにそれも正解っちゃ正解です!

でも、全員が全員家事代行を頼めるほどお金を持っているわけではありません。そこでTommy氏は世界でいちばん快適な暮らしとは、自分の「好き」に特化した住まいと表現されています。

偏愛を大切にし、それ以外のなくても困らないモノゴトは潔く手放し、身軽になる暮らし方、生き方こそが情報に溢れ雑多になった今の社会、ふわりと軽やかに渡り歩くための最も簡単な手段と表現されています。

Tommy氏は元々ミニマリズムを追い求めていた時期があったそうですが、ミニマリズムに縛られず、自分にとっていちばん大事なことは何かを見極め、それ以外は潔く手放し、あれもこれも欲張らないライフスタイルにたどり着き、シンプルな暮らし方、働き方、生き方になっていったそうです。

試行錯誤を重ね、家で過ごすことが好きなんだと感じたTommy氏は、「家の中は世界でいちばん快適な場所」になるように工夫を重ねられたそうです。ちなみにTommy氏は大好きな椅子が5つ、照明器具が4つといったインテリアの要となるアイテムが好きなんだそうです。

私自身も人と比べると衣服も家具も少ない環境で暮らしていますが、「香り」にはかなりのこだわりを持って暮らしています。

  • 値段はちょっとお高めのルームフレグランス
  • ほぼ毎日欠かさず使う香水

ふわっと自分のお気に入りの香りを纏わせることで、ものすごく幸せを感じ、日々の生活を潤してくれます。

みなさんは今の暮らしを惰性で過ごしていないでしょうか?今一度立ち止まって、自分の好きな物、こだわりをもっと生活に取り入れ、どうすれば自分の暮らしが好きになるのか、工夫する必要があるのかもしれませんね。

4種類に分類、モノとの関わり方

モノとの関わり方のスタンスとして、Tommy氏は4種類にまとめられています。

シンプルでミニマル

  • 自分にとって何が必要で何が必要でないかが分かっており、取捨選択により必要最小限のもののみで生活している。
  • 住まいは小さいが、心豊かに暮らしている。自分の気持ちに正直に行動し、本当に大切なものと人に囲まれ、やりたい仕事ができている。

シンプルでマキシマル

  • 自分の好きなこと、大切なことは何か、頭の中が整理されており、クリアである。
  • モノは多いが、部屋や収納が多く、整理されているので、必要な時にすぐ取り出せる。
  • 好奇心旺盛で、趣味は多いが、自由に使える時間を確保することで、どれも楽しめている。

複雑でミニマル

  • 何が大事か、何が心地よいか、よりも、「数を減らす」ことを優先。
  • 流行のミニマリストに憧れてモノを捨ててみたが、ミニマリストはこうあらねばならぬという考えに囚われ、自分に正直に行動できていない、結果、ストレスを感じている。

複雑でマキシマム

  • 自分のキャパシティを超えて所有し、整理もされていないため、物が雑多で溢れており、どこに何があるか把握できていない。
  • 目でものを買ったが、すぐに飽きて、今度はもっと高価なものが欲しい。
  • モノをたくさん持っていて、物に振り回されている。

みなさんはどれに当てはまりましたか?また、この4つの中でどのタイプになりたいと思いましたか?このように4つのタイプがあるということを知ることって、なかなか自分の中から出るアイデアでないので非常に助かりますね。

どれが正解という絶対解はありません。人の数だけ正解はあると思います。現状を把握したうえで、現状維持をしていくのか、もしくは少しだけ工夫し、モノゴトとの関わり方をすこーし変えていくのもいいかもしれませんね。人生をより楽しくしていくのは後者です。理由は単純。今と違う生活を送ることができるからです。

それとモノとの関わり方としてよく耳にする言葉として「整理」「収納」「整頓」があります。言葉の意味は分かるものの、言葉が一人歩きし、実生活に取り入れられていない方もいらっしゃると思います。そこで次は整理、収納、整頓を実生活に取り入れていくための基本を押さえていきましょう。

整理、収納、整頓とは

それでは整理、収納、整頓を押さえていきましょう。

整理

必要なモノと不要なモノを分け、不要なモノを捨てる行為を指す言葉です。

収納

「自分がしたい暮らし」を叶えやすいように、整理したモノを配置して収める。

整頓

収納したモノを取り出しやすいように見た目を整える。

私自身ミニマリストでも収納アイデアの達人でもないので、この辺りは専門家に任せるとして…。こうして言葉の意味を再確認することで、自分の生活にできていない部分がわかります。私は整頓ができていないことに気づきました。自己分析することって、なかなかない機会だと思いますので、この機会にやってみてください。

シンプリストになって気づいた、重要な2つのこと

モノとの関わり方のスタンスの違い、整理、収納、整頓の基本を理解したところで、Tommy氏は自身の経験から次の2つを大切な気づきを綴られています。

その大切な気づきとは

  • 自分の気持ちに蓋をしていた
  • 「減らす」から「心の豊かさ、心地よさ」に軸足をシフト

順番に解説していきます。

自分の気持ちに蓋をしていた

Tommy氏はミニマリズムを追い求めていた時期、モノを減らすことを第一に考え、常に捨てるモノを探していたそうです。たとえ、欲しい家具やインテリア小物を見つけても、あるいは、趣味として何か新しく始めてみたいことがあっても、「モノが増えるから」と理由をつけて、挑戦することを避けていました。

その結果、「モノを減らす」を優先し、自分の気持ちに蓋をしていたのです。

そこで「そんな生活は本当に豊かだと言えるのか。私たちは感動するために生まれてきたのではないか」…このことに気づいてからは、本当に大切なモノであれば、増やすことを恐れてはいけないと、考え方を180度変えられたそうです。

具体例として

  • 「楽しいか、楽しくないか」「ワクワクするか、しないか」を物事の判断基準とする。
  • 「楽しい」「幸せ」が感じられるかと言った感情的な観点で、仕事を選んだり、休日の過ごし方を決めてみるの。

そうすることで毎日が今よりも楽しくなっていったそうです。

「減らす」から「心の豊かさ、心地よさ」に軸足をシフト

それ以来、心地よく過ごすためには「減らす」という必要な行為は、大前提であると今でもしつつ、だからと言って、「減らす」ことが目的となってしまい、チャレンジしたり、新しい自分に変化したりすることの妨げになってしまっては本末転倒。

ただ「減らす」のではなく、自分らしくない選択肢をうまく手放す。

極限までモノを減らした暮らしは自分にとって本当に心地よい暮らしなのか、世の中の一部である少数派の意見が、自分にとって価値のあるものなのか…

いろいろ試していく中で、自分にあった快適な暮らしが洗練されていくと思います。

ミニマリストの方の暮らしでよく見るのが

  • ベッドを手放し寝袋で寝る
  • ゴミ箱を捨て代わりにダンボールにビニール袋をつけたオリジナルのゴミ箱を使う
  • お部屋には物が何もない

っていう暮らしぶりをみて私が思うことは、

  • 「現在はそれでいいのかもしれないが、将来身体に不調をきたすであろう生活」
  • 「モノがなくても生活できる!っていう自己顕示欲の強い人」
  • 「モノを使うことで得られるワクワクな体験が、得られない暮らし」

など、長い人生で得られない体験の方が多くなり、それって本当に楽しい人生なのかと思ってしまいます。

Tommy氏が表現された「自分らしくない選択肢をうまく手放す」くらいが、ちょうどいいのかもしれませんね♪

まとめ

書籍「シンプリスト生活」について解説しきました。

  • シンプリストとは、一見、モノはミニマリストのように少ないけど、モノの持ち方に偏りがあり、自分の「好き」に特化したライフスタイル
  • 偏愛を大切にし、それ以外のなくても困らないモノゴトは潔く手放し、身軽になる暮らし方、生き方
  • 4種類に分類、モノとの関わり方のスタンス
  • 「減らす」から「心の豊かさ、心地よさ」に軸足をシフト

今日が人生で1番若い日です!

「シンプリスト」とは自分にとってモノゴトの優先順位を整理し、自分に正直でいることを重視して行動する人とこの書籍では表現されています。

私自身マイペースであまり人の目を気にせず、暮らしてきた中で共感できるポイントが多くありました。「自分に正直でいられること、自分が好きと思えることに時間やお金を使うことがシンプルに生きるということだ」と、力強いメッセージもあり、

  • ミニマリストを目指してやってきたけど、自分には何か合わないと感じている人
  • モノが多く、今後断捨離をして生活改善をしたい人

は、一読してみると、新たな気づきが得られると思います♪